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2013年10月10日 (木)

第二次上海事変後直ちに南京攻略

第2次上海事変の激戦後直ちに南京攻略

では、ここで上海における日本軍の闘いぶりを見ておこう。もの凄い激戦であったのである。
中国側の圧倒的な戦力の前に、少数の海軍陸戦隊だけで足りるはずもなく、日本は8月15日、上海派遣軍 (司令官・松井石根大将)を編成、この基幹部隊となった2個師団 (第3、第11師団)を上海の北方に投入する。だが、日本軍の損害は甚大で敵堅陣の前に釘づけになってしまう。
 そこで9月初旬、第2次派遣部隊として3個師団 (第9、13、101師団)ほかに動員が下令された。だが、中国軍の火力は想像以上で、死傷者が続出する。それでも日本軍は前進をつづけ、大場鎮(だいじょうちん)に迫ります。大場鎮は上海の守備には死活的に重要な陣地でした。2ヵ月間にわたる戦闘の損害は日露戦争における旅順攻略戦を上回るといわれるほど、日本軍は大打撃をうけたのである。

ここで参謀本部は10月下旬、「上海派遣軍の任務達成を容易ならしむため」に3個師団 (第6、18、114師団)を基幹に第10軍 (司令官・柳川平助 中将)を編成する。第10軍は11月初め、杭州湾に上陸、敵の退路を断つ布陣に入りました。一方、北支の第16師団を上海派遣軍に組み入れ、揚子江上流の白卯江に上陸させた。
 ところが、第10軍の上陸前の10月末、要所・大場鎮が落ちたことにより、中国軍は総崩れとなり、南京に向けて退却する。そして、遂に、11月の初めに上海地区は日本軍の占領下に入ったのである。

第2次上海事変における中国軍と日本軍の戦力は、最終的には、中国軍が兵力60万人、航空機200機であるのに対し、日本軍は、兵力25万人、航空機500機、戦車300両、軍艦130隻であり、兵隊の数は少ないが、兵器において圧倒的な戦力を有していたのである。これでは、蒋介石が事前に強固なトーチカ陣地を構築するなど、中国として最大の準備をしていたとはいえ、日本軍に勝てる訳がない。しかし、上述のように、大場鎮(だいじょうちん)では、2ヵ月間にわたる激戦の結果、日露戦争における旅順攻略戦を上回るといわれるほど、日本軍は大打撃をうけたのである。このような犠牲の上に日本軍は上海で勝利を収めたのだが、その勝利を確実にした戦いのひとつに、上述したように、杭州湾の上陸作戦がある。

以上のような状況の下、日本軍は第2次上海事変に圧勝するのだが、戦場においては、勢い余った行動として南京へと飛び火していく。上述したように、中支那方面軍が独断で南
京へ進撃開始したのである。動物には逃げる者を追いかける習性があるので、中支那方面軍が独断で逃げる中国軍を追撃したからといって、特に軍紀違反と行って非難する訳にも行かないだろう。私はそう思う。(しかしながら、南京陥落後の日本陸軍の野蛮な振舞い、つまり南京虐殺については、頑強に守られた陣地が遂に陥落したので、一時手に負えなくなった軍隊の行為であるとして免責することはできない。これは絶対にできないのだ。南京虐殺についてはこの後述べる。)上述したように、当初は南京攻略を考えてもいなかった大本営は、中支那方面軍の進撃に引きづられるように、最終的には南京攻略を命令する。そして、12月7日、日本軍は南京防衛軍の外郭防御陣を突破し、午後一時には南京市へ攻撃を開始する。中国軍は防衛司令長官唐生智を残して総統蒋介石ら中国軍首脳陣が南京を脱出。続いて中国政府要人や地方公務員等が南京を脱出した為、無政府状態となり市民は混乱状態に陥る。これにより電話不通、電気水道が停止。中支那方面軍は「南京城攻略要領」を示達 。

さあそれでは、ここらで、第2次上海事変と南京攻略について、ひとつのYouTubeを紹介しておきたい。
http://www.youtube.com/watch?v=fSMZnOsEy4A

なお、南京虐殺についてはこの後に説明するので、このYouTubeの最後の方の南京虐殺に関連する部分に関しては、この後に記述する私の説明を重視してもらいたい。南京虐殺の問題についてはたいへん微妙な問題を含んでいるからである。


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