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2013年9月14日 (土)

辛亥革命について

辛亥革命について

辛亥革命とは、中国で清朝をたおし中華民国をたてた革命(1911年)のことである。これは日本で言えば、明治維新に相当する。事実、辛亥革命の中心人物である「孫文」は、明治維新をお手本にしたし、日本の中にも随分「孫文」をバックアップした人がいた。日本抜きに辛亥革命はあり得なかったというほどに、辛亥革命は日本との繋がりが深い。

清朝末期、外国の侵略をふせげず政治(せいじ)は混乱(こんらん)をきわめた。1911年10月、孫文の中国革命同盟会が湖北省の武昌で反乱をおこすと、16の省がつぎつぎと清朝からの独立を宣言(せんげん)。各省代表が南京に集まり、1912年には、孫文を臨時大総統に中華民国臨時政府を成立させた。アジア最初の共和国(きょうわこく)であった。清朝は袁世凱を討伐(とうばつ)にむかわせたが、彼は新政権と交渉して、清帝を退位させて自分が孫文にとって代わり、専制的な政治をしたため、革命の理想はやぶれたのである。

辛亥革命を理解する上で、中国の独立に向かう歴史の大きな流れを私達はしっかり頭に入れておく必要がある。その上で、辛亥革命のなんたるやを理解し、その後、何故反日運動が起こっていったのか、その正しい歴史認識を、私達日本人は今こそ、しっかり持たなければならない。中国の独立に向かう歴史の大きな流れは、1840年のアヘン戦争からはじまる。そして1868年の明治維新。明治維新というものが中国の独立運動に与えた影響の大きさは決して忘れてはならない。明治維新以降日本は近代化を進め、1894年の日清戦争、そして1904年の日露戦争の勝利を勝ち取るのである。この日清戦争と日露戦争というものは、中国の歴史を左右するほどの大きな影響力を持っていたのであるが、日本はその後の対中国政策を正しく展開していたら、中国と日本の歴史は大きく変わったであろう。ここに日本として反省すべき重大な要点がある。その一つが、1914年の最一次世界大戦の17年後に起こった、満州事変である。満州事変の辺りから、日本の軍部の傍若無人が始まる。

辛亥革命の主たるスローガンは「駆除韃虜、回復中華」、つまり「打倒清朝」である。
韃慮とは韃靼人の蔑称であり、韃靼とは元来モンゴルを意味しているが、この場合は清帝国の支配者である満州人のことである。つまり「駆除韃慮、回復中華」 とは、満州人を追い出してシナ人の独立を回復することであった。すなわちシナ人としての、民族独立である。歴史的な前例を考えれば、モンゴル人を万里 長城の北に追い出して、明がシナ人の独立を回復したのと、全く同一の現象であると言える。
1840年のアヘン戦争により、清朝は欧米列強と外交で対峙する必要に迫られた。一部官僚と知識人により1860年代から1890年代にかけて洋務運動が発生、欧米の知識を導入して殖産興業・富国強兵を目指す政治活動が提唱された。しかし、清朝内部の自発的なこの運動では北宋より続いてきた文官偏重の伝統的な政治体制の改革は限定的なものに留まった。さらに、1894年の日清戦争で日本に敗れた事で洋務運動の限界が露呈することになったのである。しかし、1900年に義和団の乱が発生、進駐した8ヶ国連合軍によって北京が占領されるという事態が発生し、清朝の威信は失墜。孫文などの革命勢力は、満州族を満州に追い出して漢民族の明王朝が支配していた黄河・長江流域とその周辺地域に漢族の国家建設を目指そうとしたのである。辛亥革命を支持する外国人も少なからず存在し、特に梅屋庄吉などの日本人による支援が顕著であった。東京で成立した同盟会を初め多くの革命団体が日本で組織・運営され、北一輝を初めとする日本人も同盟会に参加し、武装蜂起に参加した日本人にも多くの死亡者が出ている。
「駆除韃虜、回復中華」 つまり「打倒清朝」 をスローガンとする武装蜂起を中国では「起義」というが、中国は広大な国であるだけに、各地で多くの「起義」が勃発する。第一広州起義、恵州起義、黄岡起義、第2回恵州起義、 安徽起義、 欽州起義、 鎮南関起義、 欽州、廉州起義、 河口起義、 庚戌新軍起義、黄花崗起義(第二次広州起義)などである。
マレー半島での革命活動も活発であった。当時のマレー半島は中国本土以外で華人人口が最も密集し経済的にも発展していた。孫文は数度にわたりマレー半島を訪問し 現地の華人に対し革命への参加を呼びかけ、多くの華人から支持を受けていた。そのためマレー半島は革命活動の主要活動地域の一つとされる。

「孫文」の詳しいことについては、逐次説明する。


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