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2013年8月23日 (金)

道教の神「西王母」

道教の神「西王母」

中国では、西王母はさまざまな姿で顕われ、人びとに敬愛され祀られている。もっとも格式の高い女神である。まずそのイメージを次のYouTubeで描いてもらいたい。
http://www.youtube.com/watch?v=HZEUhOqNEhU
その祖廟は新疆ウィグル自治区の「天山天地」にある。 天山天池は天山山脈ではなくその北に位置するのボゴダ山脈にある。ボゴダ山脈も5,000m級の 山々が連なり、烏魯木齊郊外から冠雪した山々を望むことができる。こんな砂漠の中に忽然と存在する山脈。ここには下界の砂漠とは違った世界がある。またさ まざまな種類の薬草も採れるようだ。それでは、その様子を次のホームページでご覧戴きたい。
http://www.yukihiro-uchida.sakura.ne.jp/tabi/silkroad4.html
さて、私はかって、「七夕祭りの再魔術化」という小論文を書いたことがあるが、その中で、「 繋(つなぎ)のカミ・石棒と柱・・・はたまた猿田彦」「西王母と七夕伝承」「 八本の柱」というタイトルで、西王母の本質に迫る論考を行った。
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/tanaba08.html
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/tanaba09.html
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/tanaba10.html

西王母の本質は「柱」である。中国古代神話との繋がりでいえば「世界樹」ということになるが、中国の場合でいえば、世界樹は崑崙山のことであるから、西王母は「八本の柱」で象徴されるのである。そして、「七夕祭り」というものは、西王母に関わる祭ということであるので、その本質的な意味を忘れないように、「七夕祭り」には「八本の柱」を祀らなければならない、というのが私の主張である。
なお、世界樹については、中国にとどまらず、日本も含めて世界中にある観念であるが、そのことについては、中西進の「日本の文化構造」(2010年3月、岩波書店)に詳しく論考されているので、是非、それを読んでもらいたい。
さらに、その世界樹というものは、「地母神の象徴である」ということが、 森雅子の研究論文「西王母の原像・・・中国古代神話における地母神の研究」によって明らかになっているので、是非、それも読んでいただきたい。
http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?file_id=59004

老子の「道」は、宇宙の実在、万物生成の原理を指し示すものであるが、慈母神である西王母はまさにそれを象徴している。

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