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2013年8月20日 (火)

道教の神々・・・その実例

道教の神々・・・その実例

道教の神々には面白い神が多い。ネットサーフィンをしていて面白い祭をいくつか見つけたので、まずそれを三つほど紹介したい。それによって道教の神々には面白い神が多いということをまずは実感してほしい。
一つは台湾の嘉義縣布袋鎮で行われている「王爺信仰」という祭である。この祭は福建省でも行われているそうだが、千歳信仰とも言われ、台湾中南部で最も盛んな道教信仰のひとつであり、王爺(千歳)は天に替わって世の中をよく治め、人々のために疫病や邪悪なものを取り除いてくれると考えられている。祭の様子は次のホームページを見てほしい。
http://blogs.yahoo.co.jp/sekkie_taiwan/31899396.html
「遶境」というのは普段「廟」に安置されている神が町に出てきて、地域を歩いて回ることだとホームページで説明されているが、日本の神幸祭(しんこうさい)と同じと考えて良いだろう。違う点は、神道の場合は一般に神霊が宿ったご神体であるのに対して、道教の場合は神像である点だ。「三牲」というのも面白いけれど、私が特に面白いと思うのは、女性が道路を縦一列に横たわっている場面が出て来る、その点だ。縦一列に横たわった女性の上を神を乗せた神輿が通り過ぎていく。横たわった女性は、神輿の下から神に子供の授かることを祈るのだそうだ。面白いですね。
二つ目は、陝西省漢水上流域の洋県やその周辺地域で行われている「掃五窮(そうごきゅう)」という祭だ。ホームページでは、『 掃五窮には一般的に5~7人、あるいは9~11人が参加し、 彼らは黒ひげの霊官、赤ひげの霊官、土地爺、天官などの道教の神さまに扮する。 なかには孫悟空やナタなど民間に伝わる物語の登場人物に扮したりもする。神々は一人ひとりそれぞれに役割がある。 例えば赤と黒の霊官は雷で災いや邪悪なものを門の外に追い出すという門を守る門将として家を守る。「黒の霊官」はお金を司ることから人々は「財神」と呼ぶ。「土地爺」は案内人としての役割がある。気候を順調に保ち、 五穀豊穣を司り、家や商店の主人のために貧困払いをする。「天官」は福をもたらし、掃五窮の神々のなかでも主神の地位にある。 「孫悟空」はその正義と非凡な武芸で掃五窮のなかでも保護神の役割を果たし、「ナタ」は勇気と知恵と孝行を象徴する。「送子娘娘」という女神は子どもを授けるとされている。』・・・と説明されている。孫悟空が神として出てくるのも面白いが、五人の神がそれぞれ役割分担をしているという点が特に面白い。「ナマハゲ」を思い出しながらそんなことを思った。日本の神もさまざまだが、「掃五窮(そうごきゅう)」のように明確な役割分担をありませんからね。
三つ目は、杭州市かどこか地方都市の郊外で行われている道教の祭である。この祭の詳細がYouTubeにアップされているので、それをここに紹介したい。
http://www.youtube.com/watch?v=9ALeMr9uVpk
神獣である龍や獅子の舞いは、長崎や神戸や横浜で中国人が行う道教の祭で見ることができるので、多くの方が知っているかと思う。しかし、上記のYouTubeに出て来る不思議な人形を被った見たこともない面白い「舞」が道教の神に奉納される。不思議な人形が両手を大きく振ってゆっくり歩く、それだけのことだが、私が面白いと思うのはその歩き方である。私は、人間の歩き方に特別の興味をもっていて、10種類ほどの歩き方をそれぞれ名前をつけている。その中で、能や日本舞踊に見られる「舞い舞い」というのがあるが、これは自然の「気」に合わせて足を運ぶ、神と一体になった姿である。その際の重要なポイントは、「間」の取り方である。その微妙な間をとった歩き方が上記のYouTubeに出て来る。 不思議な人形が両手を大きく振ってゆっくり歩く、その足の運び方にご注目願いたい。誠に微妙な「間」がある。私達は今年もこのように無事祭ができる。これもあなた様のお蔭である。これからもあなた様と一体になって生きていくので、引き続きこれからも私達を慈しみお守りして下さい、と言っているようだ。
さて、「中国怪奇物語(神仙編)」(駒田信二、昭和57年、講談社)の中に面白い道教の神が出てくるので、そのことを申し上げておきたい。金鶏洞、石婆神、紫姑神という神である。内容は紙枚の関係上省略するので、上記の本を読んでいただきたい。中国がまさに神々の国であることを実感できるかと思う。

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