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2011年9月17日 (土)

第2章第5節原始力発電は悪魔的技術である

2、5 原始力発電は悪魔的技術である

第1章第9節で述べたように、「100匹目の猿現象」と同じ現象として,今西錦司が言うように「起るべくして起るのである」。
さらに,第1章だ9節では,次のようにも述べた。すなわち、
『 ともかくネットワークの中から「100匹目の猿」が出てくれば良いのだ。「100匹目の猿」が一匹現れれば,シェルドレイクの「形態形成場」のなかで時間と空間を超えた共時現象が起って,あっという間に全体の共通感覚となる可能性がある・・・ということだ。ここに共通感覚とは中村雄二郎の「リズム論」における共通感覚である。』・・・と。

これらは,私の「リズム人類学」を進める上で基本認識である。私の基本認識では、「リズム」によって「100匹目の猿」が出てくるし、さらには良いものは起るべくして起って,共通感覚(常識)となる。常識的にこりゃ良いと思われるものは良いのである。
それから、永い歴史の中で使われてきた伝統技術は良いのである。

現在の認識からすると「タマ」は神と言い換えてもたいした違いはないかもしれない。厳密ではないが、まあ当面その程度に考えておこう。その方が判り やすい。したがって、神、それはやよよろずの神ということだが、新技術論では、神々の意向を慮って(おもんばかって)・・・・、とんでもない悪魔的技術が 誕生しないよう予測と評価に関する技術をどう確立すればいいかということになるし、風土的・民族的に芽生えた国民文化の消滅しないよう立たないもの、古い ものなども大切にするという伝統技術をどう確立するかということになる。悪魔的技術の誕生と伝統技術の消滅が技術上の課題としてクローズアップされる。

私は以前,「光と陰の技術」と題して私の技術論を書いた。そこでは次のように述べた。すなわち、
『 古いものというか風土的・民族的に芽生えた国民文化に関わる伝統技術についてはその保存と活用を図る・・・・、そういうも のではなかろうか。』
『 これからあるべき新技術開発とは、新しいものというか「立たせる力」により・・・今後ともよりどん欲に開発される新技術には安全の面、倫理の面から ある程度の歯止めをかけ、逆に、古いものというか風土的・民族的に芽生えた国民文化に関わる伝統技術についてはその保存と活用を図る・・・・、そういうも のではなかろうか。前者を歯止め技術、後者を伝統技術と呼ぼう。これらはともに公共財に属するものである。』・・・・と。

さて、まず最初に伝統技術について触れておこう。昔から,私たちのエネルギーは,「木」と「水」であった。「木」で火をおこし,家の暖房に使ったし,「水」で水車をまわし米をついた。この伝統技術の発展を図らなければならない。近年はペレットを燃やす技術も結構発達しているが,ごく最近長崎総合科学大学の坂井正康(元三菱重工業広島研究所長)が画期的な「木」のエネルギー化技術を発明された。その内容はすでに何冊かの本が出ているのでそれを見てもらいたい。ともかく凄いのだ。この技術によって,私は「間伐材発電」の旗を振っている。このような技術は「木」を使うものであり,常識的に考えて良い技術である。
原始力発電は、そういう伝統技術ではないので、なかなか常識的判断で評価ができない。良い技術なのか悪魔的技術なのか? これからはアトムの時代だ。原始力の平和利用だといわれれば,そうかなあ〜と思ってしまう。常識とは頼りないところもあって,説得力には欠けるところがある。おばあちゃんでも持っているのが常識であって,常識にむつかしい理屈はいらない。確かに論理的ではない。
しかし,常識は,中村雄二郎の「リズム論」では共通感覚というのだが、常識は正しいのである。それが私の「リズム人類学」の重要な結論のひとつだ。

「常識」で考えて、原始力発電は、伝統技術からかけ離れてしまった・・・悪魔的技術である。これはできるだけ早く廃止すべきである。逆に,「木」を使った「間伐材発電」や「水」を使った「小水力発電」は大いにその推進を図らなければならない。

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