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2011年8月12日 (金)

第1章第13節 内なる神

13、内なる神

森鴎外は津和野の人である。津和野には昔から一等丸というハラ薬がある。伊藤薬局の薬である。そこの主人伊藤さんは中国地域づくり交流会のなかまであったので私と親しかった。彼から聞いた話だが,森鴎外が軍医であったのはよく知られているが,伊藤さんの話によると,森鴎外は、どんな病気であっても,兵隊の病気をその一等丸で治し,名医の誉れが高かったという。
名医にかかれば,関係のない薬でも,患者は治る。こういうのをブラシーボ効果という。医学的に認められた事実である。
村上和雄の著書「人は何のために<祈る>のか」(2010年12月,詳伝社)によれば、「祈り」についても同様のことがあり,それは医学的事実として認められる。しかし、医学的事実として、ブラシーボ効果では説明のつかないことがあるという。上記著書から,その部分を紹介しておく。すなわち、
『 最近、アメリカの病院で,大変興味ある実験が行われました。
新病患者393人による実験で,他人に祈られた患者はそうでない患者よりも人工呼吸器,抗生物質,透析の使用率が少ないということがわかりました。
しかも、西海岸にあるこの病院に近いグループからの祈りも,遠く離れた東海岸側からの祈りも,同様に効果がありました。そして、これらの患者は祈られていることすら知らなかったのです。
距離を超えて,他の人のために祈ることが有効だとすると,この祈りは単なるブラシーボ効果では説明がつきません。』・・・と。

「100匹の猿現象」と同じ現象が「祈り」の場合にも起る。つまり、祈りによってある刺激が脳に起り,その振動に応じて波長が発生。第6節で説明したシェルドレイクの「形態形成場」という「場」において宇宙からの波動と共振を起こす。第6節では,脳内の岩井の分身と宇宙の中の岩井の分身という話をしたが,ここでの脈絡で言えば,「内なる神」と「外なる神」という風に言い換えれば,「祈り」の不思議な効果も科学的な理解が容易であろう。問題は祈りによって波長が発生するその脳の中になぜ神がいるのか・・・ということである。
これから話がちょっとややこしくなるがお許しいただきたい。祈りによって脳が振動する。その振動は祈りの振動である。
第4節で説明した通り,多くの可能性の中から,祈りは祈りの振動だけを選択しているのである。神経細胞ネットワークは祈りの振動だけを選択し,それを他の神経細胞ネットワークに伝えていくのである。その結果祈りが身体にいい結果をもたらすのである。このことは「内なる神」が祈りを聞き届けてくれたと考えざるを得ない。脳には「内なる神」が存在するのである。
ところで共鳴というのは一体になることだから,祈りの共鳴の場合,「内なる神」と「外なる神」と一体不可分な存在である。したがって、脳に「内なる神」が存在するとすれば「外なる神」も存在するのである。

話をごろっと変えよう。悪魔の話である。実は悪魔も存在するのである。「呪い」というのがある。「丑の刻参り」というのをご存知でしょうか? わら人形を木にくくり付け,相手を強く呪いながら金槌で五寸釘を打ち付けるのである。かって私は貴船という題で「丑の刻参り」の話を書いた。能にも出てくる「鉄輪」の話である。紙枚の関係もあり,あえてここでは書かないが,興味のある方は私のホームページを見てもらいたい。
要するに,「内なる神」や「外なる神」が存在するし,一方で,「内なる悪魔」や「外なる悪魔」の存在するのである。ゲーテの「ファースト」はある老科学者が悪魔と取引をして悪魔と共生する話だが,中村雄二郎はリズム論の立場から,今ゲーテが面白いと言ったが、私もゲーテは神もおれば悪魔もいるという真実を見ていたと思う。ゲーテは面白い!

さて,次に作法の話に移ろう。「丑の刻参り」で思うのは「呪い」に作法というものがあるように,「祈り」にも作法と対象物があった方が良い。作法にしたがってお祈りをした方がやはり強力な震度をするということだ。作法にしたがってお祈りをした方がより効果がたい。「祈り」の作法。それは教会でも良いし,神社でもお寺でも良いし、お地蔵さんや道祖神でも良い。大事なのは何か祈る対象物に対して祈るということである。それもできるだけ「リズム」を伴った方が良い。牧師の声,教会音楽,祝詞の声,太鼓や笙や笛の音、木魚や鐘の音などなど音にはいろいろあるが、私は音楽がいちばん良いように思われる。
私は地域づくりの立場にいるので,地域づくりの立場から言えば,「祈りの空間」を今後どう作っていくか・・・大いなる関心を持っているが,このことに関してはのちほど稿を改めて述べることになろう。
ここでは、「外なる神」と「内なる神」の科学的な説明,すなわち「天は自ら助くる者を助く」ということの科学的な説明をするにとどめるが,ご理解いただいたであろうか。

なお,誤解があるといけないので,念のために申し添えておくが,人間というものは「内なる神」の存在する誠に不思議な動物だが,その秘密は「知恵の能」にある。
そしてその不思議な「知恵の能」をつくったのは,実は,「外なる神」である。「内なる神」があって「外なる神」があるのではない。もともと「外なる神」がおわしますのである。「外なる神」のつくったその不思議な「知恵の能」は,私たち人間はまだ一割ぐらいしか使っていないらしい。ほとんどのものがこれからの発達を待っているという。
私は,第4節で,「この神経細胞のネットワークにある選択性が固定的なものではなく柔軟性があるということは、誠に重要なことであるのでよく覚えておいてもらいたい。」と申し上げたが,「知恵の能」は使い方次第であって,悪知恵を働かせてはならないし,ましてよほどのことでない限り「丑の刻参り」などをしてはならない。
「祈り」こそ大いに実践すべきである!私はこれからの時代は,「祈り」の時代であると思う。
「祈り」によって,「内なる神」が振動して「外なる神」と共振する。まさに、これはリズム現象である。「祈り」は「リズム」である。21世紀は,「祈りの時代」であり、また「リズムの時代」でなければならない。 この最終の節を終わるに当たってこのことを強く申し上げておく!

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